のっぱらの友情物語

2019/08/09

のっぱらには2歳児さんがいます

 

2歳さんは自分の気持ちに正直です

 

いつものっぱらの子どもたちが遊ぶもなみ園に着きましたが

2歳のKくんは行きたくありません

(もなみ園は少し下って川を渡ってまた上に上ると着きます)

 

「行きたくない!!」と言って泣き始めました

 

そばにいた年少さんの2人

 

Kくんに声をかけますが頑ななKくんです

 

大変だ!!

自分たちの荷物を置きに行きみんなにKくんの事を伝えに行きます

 

再度チャレンジです

 

 

「Kくん、いっしょに遊びたいから向こうに行こうよ!」

「いっしょに行って遊ぼうよ!」

と年少の3歳の子たち

 

頑なになっているKくんの心はまだ動きません

 

と!!!

 

年少さんたち、2歳児さんたちが1人、また1人やってきました

 

気づくと2歳児さん、年少さん全員集合!!

「どうしたの?」

「なんで行きたくないの?」

 

Kくん

「ママに会いたいの・・・・・」

 

Kくんのそばにいたみんな納得です

 

そっかあ~!!ママに会いたいのかあ~

 

「私もママに会いたいよ!」

「一緒にいたいよね」

「会いたいけど我慢してるよ!」

「一緒だね!」

 

なんて言われた瞬間

Kくん、フッと気持ちが和らぎ表情が緩みました

 

Kくん今度は向こうに行く!って言えなくて

帽子で顔を隠しておふざけ始めます

そこから年少さんたちは

「向こうのお手伝いに行ってくるよ!」と帰って行きました

 

小さいけれど心の大きい2歳児さんに後を託したのです

 

Kくんと同じ年の2歳児さんたちはKくんのおふざけに一緒におふざけして

お付き合いした後

Kくんの水筒、お着換え袋を颯爽と持って

Kくんを挟んで歩き始めたのです

1人の2歳児の子が振り向いて言いました

「嬉しい!!!!!」

 

「みんな~!!!Kくんが行くって!!!!!」

何事もなかったかのようにみんなはKくんを受け容れて

だけど気持ちは嬉しくて

受け入れてもらったKくんは

とっても嬉しくて嬉しくて!

こうやってのっぱらの子たちはみんなから優しさもらって

その優しさをみんなに渡していくのです

 

大人がねどんなに頑なになった心を溶かそうと思っても難しいのです

 

仲間の力は偉大です

仲間で思い合う力は相手の心に届くようです

 

そんなのっぱらの子どもたち

また仲間たちで育ちあいましたよ!