【こどもたちの話し合い】

2021/11/05

のっぱらでは、畑で野菜を育てています。
ある日、人参を見に行くとキアゲハの幼虫が何匹も葉っぱについていました。


人参大切なら、幼虫を取ったらイイんじゃない?と先生が聞いてみました。コレを言って、こどもたちがどんな返事をしてくれるのか内心ワクワク、ドキドキ♡


すると、こどもたち、キアゲハの幼虫もいのち、人間のいのちと同じだから。いのちは大切。可哀想だから殺さない。キレイな蝶になるから、僕たちも見たい。


でも、みんなが食べる人参が大きくならなくなっちゃうけどイイの?畑班のお母さんたちがんばって育ててくれていたよね〜と聞いてみてみました。


すると、こどもたちは悩み始めます。僕たちのためにがんばって畑の土作りをしてくれたお母さんたちのことを考えると、人参を大きく育てるためには幼虫は取り除いた方が良いのかな?でもキアゲハの幼虫はいのちで大切にしたい。どうしたらイイんだろうと悩むこどもたち。4日間、みんなで話し合い悩み、こどもたちだけで答えを出しました。


【キアゲハの幼虫を人参のために殺すというのはどうしても出来ない。だけど、畑班のお母さんたちが育ててくれたことにごめんねの気持ちが出てきた。だから、僕たちは、キアゲハをそのまま見守ることを決めた事とごめんねとありがとうの気持ちを伝えたい。】


そして、畑班のお母さんたちに、こどもたちの言葉で一生懸命に伝えてくれました。


畑班のお母さんたちが、がんばって土を耕してくれたのに、イモムシが食べちゃってごめんなさい。土とかを掘ってくれて、僕たちに大きくなーれと思って、人参を食べて欲しいと思ってくれていた。でも、キアゲハたちが食べちゃったからごめんなさいの気持ちと色々準備してくれていて、ありがとう。


こどもたちが伝えた気持ちが畑班のお母さんたちに伝わり、温かい気持ちで伝えてくれました。
可愛くて、青虫さんに気持ちがいったのがとっても伝わったよ。人参を食べたいって気持ちもあるし、土作りをしてくれた人のことも考えてくれたこと、青虫さんのいのちを考えてくれたこと、嬉しかったよ。みんなありがとう。


一生懸命考えてくれてありがとう。青虫ついたのは、みんなのせいじゃないよね。ごめんねじゃなくていいよ。畑班のことも、人参のことも、青虫のこともいっぱいいっぱい考えてくれてありがとう。


こどもたちだけで、キアゲハの幼虫のいのちや、こどもたちのことを想って人参を作ってくれていた畑班のお母さんたちのこと、いっぱい考え話し合ってくれたこどもたちの今を考え生きる姿に感動でした❣️