のっぱらの1日
2015/10/22
朝、何かを手にして登園してきたSIくん。
ずーっと皆に内緒にして、朝の会で、ようやくその正体を披露!
「むかごだー!」
のっぱらに来る前に、どうやらおうちの庭で見つけて、みんなで食べたいとの思いで持ってきてくれたようです。
「何味がいいかな?」
SIくんの答えは、
「しおあじ!」
とのことで、茹でて塩をまぶしていただきました。
「おいしーい」
「おいもみたい!」
「いっぱいたべたくなるね!」
たくさんあったむかごも、あっというまになくなりました。
SIくんのみんなで食べたいの思いがあったので、より一層美味しく感じたのだと思います。
さて、今日は車で出かけない日。
みんなに1日の流れを決めてもらうことにしました。
「今日は何したい?どこか行きたいとこある?」
と、みんなで相談。
「のはらにいきたい!」
「のはらで、ジャンプしたい!」
「トンボつかまえたいな」 など、みんな一致でのはらへ行きたい熱い思いを伝えてくれました。
「おべんとうはどうする?」
と、問いかけると、
「のはらでたべたい!」
これまた、全員一致。
さて、出発。畑に寄って、水やりをして、のはらへ。
着いたとたん、駆け回り、跳びはね、笑い合う子どもたち。
のはらマジックです。
しばらくして、鳥の羽を発見した子どもたちが、のっぱらにある本でしらべたい!
と保育者と本を取りに戻りました。
今、発見したもの、気になることは本で調べることが身についてきているようです。
のはらでは、枯れ草をかき集めて、鳥の巣?のようなものを作り始めたYちゃん。
それをみて、Aちゃんも作り出す。
すると、男の子たちも枯れ草を集めだしました。
「あ!むこうにいっぱいあるぞ!」
と、せっせと枯れ草運び。まるで畑作業をしているかのような光景でした。
それには加わらず、何かに夢中のMくん。
じーっと見つめるその先には、チョウチョが!
そーっと近づき、パッと飛びつく!逃げられる! そんな動きをひたすら繰り返していました。
そのうちに、SIくん、SEくんも加わり…。 Mくんが、「つかまえたー!」と手にしていたのは、バッタ!
いつのまにやら、バッタ採りになっていたようですが、目的達成で満面の笑み!
うれしそうに、虫かごを持っていたNくんの元へ。
その後、みんなで次から次へと捕まえていました。
虫かごの中は、10匹ほどに!! すばらしい集中力でした。
気がつくと、お昼の時間に。
日差しも強く、みんな汗だく。
のはらはさすがに暑いので、いつも遊ばせてもらってる、 百歳のおじいちゃんの木の下で食べようということになりました。
リュックを背負って、もうひと歩き。
道中、後方を歩いていてなかなか来ない、SIくん、Yちゃん、Nくん。
何かにあったかな~と思いながら待っていると、Nくんがやってきて事情を説明してくれました。
どうやら、Yちゃんがこけて手から血が出て、SIくんが持っていたバンソウコウで手当てをしてくれたとのこと。
しばらくして、SIくんがYちゃんの手をつないでゆっくり歩いていてきました。
Yちゃんの指先にはバンソウコウが。
「いたかったね。だけど、SIくんがバンソウコウ持っててよかったね」
SIくんが、言いました。
「もっといっぱいバンソウコウもってることにする。だってさ、そうすればせんせいたちがいなかったときにケガしたひとにはってあげれるから」
すごく頼もしく、あたたかい言葉に涙が出そうになりながら、ありがとうの気持ちでいっぱいでした。