私の思う森のようちえん③~本当の優しさって~
2016/08/26
年少さんのAくんが初めてカエルに興味をもった
小さなアマガエルだ
つかまえたいけど、まだ触れない
お友だちがつかまえたカエルを
少しずつ触れるようになってきた
Aくんがカエルに興味あるのを知って
つかまえたい気持ちがあるけれど
恐くてつかまえられない気持ちを知って
みんながカエルをつかまえてAくんに届ける
「はい、カエルだよ」
Aくんのお父さんが作ってくれた虫かごが
カエルでいっぱいになる
今度はAくんは
自分でつかまえたくなった
とったことないけれど
やりたくなった
そしたら
みんなが草を掻き分けて
カエルがよく見えるように
つかまえやすいようにした
「ほら!Aくん!!今だよ!」
Aくん、生まれて始めて自分でカエルをつかまえた
感動の瞬間だった
どんなに嬉しかっただろう
スゴく素敵な笑顔だった
それを見たみんなも嬉しかった
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この話何がスゴいって
みんなが1人の子の気持ちに寄り添ったこと
これが優しさじゃないのかな?
Aくんが自分でとりたい気持ちになったとき
みんながその気持ちが分かったから
その時はみんなとらなかった
とれるようにとりやすいようにした
自分でとったときの嬉しさをみんな知ってるから
これが思いやりのある行動じゃないのかな?
きっとAくんは
みんなからもらった優しさを
いつか他の誰かに伝えると思う
のっぱらの子どもたちは
例えば誰かカッパのファスナーができない時に
その子のそばで見守る
やってあげたら
早いけど
やってあげるのは
一見優しく見えるけど
優しさじゃなくてやってあげる人の
自己中な行動
できない子の気持ちに寄り添ったら
そばで見守る行動になる
いつでも助けられるところにいる
これって
なかなか難しい
大人なんてすぐに
手を出して片付けちゃう
時間かけたら
本当はできるのにね
いっつも手を出したら
やってもらうのが当たり前
自分でやってみようって思わなくなる
実は子どものやる気を奪ってるのは
偽物の優しさだったりする
本当の優しさは人に伝染するよ