のっぱら親子ぐみとのっぱらの子どもたち

2016/09/03

のっぱら親子ぐみでのこと

 

1才児のKくん

のっぱら園児のHくんのお弁当が気になります

ミニトマトが気になります

 

Kくん、ヨチヨチ歩いてきて

すばやい動きでトマトを狙います

Hくん、取られてはならない!!

 

「やめて!取らないで!!」

 

し、しかし

1個のトマト、とられてしまった~😢

 

その様子に気付き始めた周りののっぱら園児たち。

悲しむHくんの様子とKくんの様子を見守ります

 

Kくん、もう1個のミニトマトをねらいます

 

次は絶対にとられてたまるか!!

 

「こないで~!!」

「やめて~!!」

 

強く拒否されたKくん

Hくんのおしぼり入れの蓋をとりました

蓋を持ってよちよち歩いて高さのあるところ、

高いところで止まった

 

 

あ、

 

あ、

 

投げるな

 

絶対に投げるな

 

投げた~~!!

 

 

そこまで見守っていたのっぱら園児たち

 

ザザって素早くおりて

落ちたHくんのおしぼりの蓋を拾ってHくんのもとへ

 

「はい」

 

しかし、Hくんの前にまたKくんが!!

 

その時

4,5人の子どもたちがHくんを取り囲んだ

Hくんを真ん中に守るように

何にも言わないで

 

Kくんの視界からトマトが消えた

 

Kくんトマト見えなくなってふ~って歩いて行った

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

Kくんの行動を誰も(当事者のH君以外で)

だめ!

やめて!

投げないで!

って否定していない

 

おしぼりの蓋投げるの止めないで

投げさせた

 

大人だったらどうする?

絶対にKくんの行動を止めようとしちゃうと思う

 

トマトをとられたくないHくんの気持ちが分かるから

Hくんを囲んだ

 

だれも怒ってなかった

ただHくんの気持ちが分かるから守っただけ

 

大人だったらどうする?

「Hくんのだからね」

「こっちにあるよ」

とか言って誘導しようとする

 

すごい!!って思った

大人にはできない

 

いつも大人が想像できないことをする子どもたち

子どもにいつも驚き大人がいかに愚かか

反省させられます

 

どうしてこんなに優しいの?

どうしてこんな行動ができるの?

 

でもこれが本来の子どもの姿なんでしょう。

大人が適切な関わりをしたら

大人が子どもを1人の人間として向き合ったら

 

のっぱらの子たちがすごいんじゃない

これが本当の子どもの姿だと思うんです

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

Kくんのお母さんからこの時の感想をいただきました

 

 

「いつもはギリギリまで見ていてとめに入るのですが、

『ここはのっぱらだし…でも(Hくんの止めての視線)』

どうしたら良いかと考えていると…

周りの子達が壁を作って阻止しはじめて…

自然と仲間を守ろうとする意識が身についていること

その方法を思いついた子供たちにびっくりしました。

これも子供たちを信じて待つということなのかなと思ったのと、

自分も待つという訓練が必要だなと思いました。」

DSCF8350