仲間からもらった優しさ~お弁当の忘れ物~
2017/10/11
ある日ののっぱらでの話
お弁当忘れたぁ〜!!!
その子は
その子は
気付いた!
リュックに自分が入れるのを忘れた事を!
忘れたBくん困って立ち尽くす
Bくんは泣かない
だって自分が忘れたから
どうしたらよいのか考えた
意を決してAちゃんの前
お弁当忘れちゃったから・・・ください
いいよ!一緒に食べようか!
それを聞いていたのっぱらさんたち
1人だけあげたらその子のお弁当が少なくなって2人ともお腹空いちゃうんじゃない?
Bくん
・・・我慢する
えっ!?我慢?
大変!!
お弁当食べないで我慢するなんて!!
みんなその時点で
自分のお弁当を開いて準備はオッケー!
いつでも食べれます
だけどBくんを置いて食べる事はしなかった
そこから話し合い
我慢したらお腹が空いて倒れちゃう
我慢しない方がいいと思う
みんなで少しずつ分けたらいっぱいになるんじゃない?
あれ?Bくん何も話してないね
Bくんはどうしたいの?
黙って聞いていたBくん
Bくんは本当は食べたい
自分がどうすれば良いのか分かっていた
みんなもBくんの気持ちが分かっていて
言うことをただ待つ
もうさ、お腹空いたし食べてもいいんじゃない?と大人
えっ!?
待つよ!
待つに決まってるでしょ!!
当たり前の事をなんで聞くの?
と言った感じの子どもたち
誰もお弁当を食べようとしない
Bくんがどうしたいのか?
Bくんが自分で考えて答えを出すのを待っている
そう、心はBくんと共にある
みんなは仲間の事を信じている
Bくんが自分で自分の事を乗り越えるって
信じている
長い
長い
長〜い時間
Bくん
みんなにお願いする事とても勇気がいる
みんなはそれも分かってる
だから待てる
勇気を出して
みんなに言葉を発するのを待っている
Bくんこちらに歩み寄る
あの〜
お弁当忘れたからください!!
待ってました〜!!!
蓋をお皿代わりに出す子
スプーンを差し出す子
その蓋の上に
ご飯、パン、おかずたくさんのものが
あっという間に並ぶ
愛情たっぷり
たくさんのみんなからのお弁当
その後、何事もなかったかのように
お弁当を食べ始める子どもたち
ただ1人
ただ1人
食べられない子がいた
Bくんだ!!
みんなからのお弁当を眺める
いつもよりも量が多めのお弁当
みんなからの思いがいっぱいのお弁当
胸がいっぱいで
胸がいっぱいで
嬉しすぎて
嬉しすぎて
食べられない
5分は経ったかな?
やっと
やっと一口パクっ!!
どんなに美味しいだろうか?
どんなに嬉しいだろうか?
どんなにあったかいだろうか?
Bくんがもらったものはお弁当だけど
それだけじゃない
みんなから優しさをもらった本当の優しさ
自分が勇気を出して一歩踏み出すのを
信じて待ってもらった事
みんなの優しさがあったから
自分で乗り越えた
その優しさは
心をあったかくした
嬉しさでいっぱいにした
そして、勇気をくれた
☆お弁当が嬉しすぎたBくんの動画はこちら